転職しなければよかった…前の職場へ出戻りしたい…
そう後悔する看護師は、転職者の3割以上ともいわれています。転職が成功したと感じる看護師は3人に1人というアンケート結果があるので、実は転職が失敗する確率の方が高いのです。
そこで、転職失敗したと感じる看護師の悩みについて、2chや看護師のお悩み掲示板などの口コミを詳しく調べてまとめてみました。
まずは、看護師以外の職種に転職した方の失敗例です。
一般企業に転職した看護師の後悔
看護師は人間関係が悪くて残業や夜勤が多く、もう耐えられないと看護師以外の職種に転職する方が珍しくありません。しかし、看護師よりも一般企業の方が仕事が楽だと思い込んでいると転職は失敗してしまう可能性が高いです。
一般企業へ転職した方の悩みをまとめると以下です。
・一般企業の方が残業時間が多く、休日出勤が当たり前だった
・安月給
・ノルマという現実
一般企業の方が看護師よりも残業が少ないはず!そう思ってる方がいるかもしれませんが、実際は一般企業の残業は看護師とほぼ変わりません。
看護師の残業時間の平均は1日2時間程度、月40時間程度ですが、一般企業は1日2時間以上、月約48時間という調査結果があるので、平均の残業時間は一般企業の方が多いといえます。
確かに、一般企業の事務職や内勤職は残業時間が少ない職種もありますが、月収15~17万円程度と安月給なことがほとんど。看護師の平均給料30万円と比較するととても少なく感じてしまいます。
給料が高い企業へ転職しようとすると必然的に残業時間が多い職場やノルマが課される職業を選んでしまうという負のスパイラルに陥ってしまいます。
ならば、やっぱり看護師として転職を成功させたいと考えることでしょう。しかし、病院やクリニック、介護福祉施設への転職でも失敗したと感じている方が多いのが現状です。
病院、クリニック、介護福祉施設へ転職した看護師の失敗談をまとめてみました。
よくある看護師の転職失敗例
・給料が求人票より安かった
・「残業が少ない」はずがサービス残業ばかり
・新人は有給が取れない
・年下の看護師がきつい
・前の職場とやり方が違うストレス
まず多いのは、待遇面です。求人票よりも給料が安い、残業時間が多い、休みが少ない、有給が取りにくいといった悩みです。求人票に記載されている給料は3年目の看護師の給料モデルであったり、残業時間は1番少ない時の平均時間を表記していたり、休みや有給は規定の日数であり実際に取得できる日数でないことがほとんどです。
求人票の情報はあくまでも参考程度に見て、面接時に実際の看護師の勤務状況を詳しく聞いてみる必要があります。面接時に聞きにくいという方は、看護師転職サイトを利用すればコンサルタントが代わりに質問してくれるので活用すると良いでしょう。
次に多い転職の悩みは、人間関係です。転職するということは、一から新しい環境に飛び込むということです。年下の看護師が上司やプリセプティになることだってありえます。年下の看護師との折り合いがつかない、上司の言い方がきついといった人間関係の悩みを抱える人は少なくありません。
さらに、前の職場と看護の仕方や申し送りのやり方、電子カルテのつけ方が違うといった細かい違いが発生して、やりにくさを感じることも珍しくないです。
こういった転職に失敗した看護師は「前職に出戻りする」ケースも多いです。
まとめ
看護師で転職に失敗した例は、一般企業への転職では、残業時間が看護師よりも多い、安月給、ノルマがきついが挙げられます。
一方で、病院やクリニック、介護福祉施設への転職で失敗した看護師の悩みは、求人票と待遇が違う、人間関係です。
看護師が転職で失敗しないためには、「一般企業へ転職すれば安心という気持ちを捨てること」、一般企業への転職でも病院への転職でも「求人票を鵜呑みにしないことが大切」といえます。